中国の冬虫夏草

冬虫夏草の本場である中国では、冬虫夏草とは学名オフィオコルディセプス・シネンシスという種類一つのみを指しています。
このコルディセプス・シネンシスは、チベットの3,000m以上の高地にのみ生息しているコウモリ蛾の幼虫に寄生する品種で、
チベットでは、この菌が冬は虫の姿で過ごし、夏になると草になると考えたことから「冬虫夏草」と呼ばれていた事がルーツです。
中国では、その優れた薬効が認められ正式な医薬品として利用されていましたが、その効果が広く知られ、
需要が増えるにつれて乱獲が始まり、中国国内の環境汚染も重なり、冬虫夏草の絶対数が激減していきました。
元々生息地が厳寒の奥地で僅かな量しか取れない為、出回る量が圧倒的に少ない事もあり、
2007年に1グラムあたり約3,400円で取引されていた冬虫夏草は、
近年では1グラムあたり約7,000円と金よりも高い価格で取引されており、非常に高価な物となっています。

現在、中国は国内の冬虫夏草を管理する為に厳重な法を設け、
海外への輸出も制限しており、日本国内では天然のチベット産冬虫夏草を手に入れる事は非常に難しくなっています。


  • 最終更新:2016-01-29 18:06:47

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード